自由診療のクリニックに転職するあなたに
自由診療の世界を紹介します。
“自由診療への招待”
医師免許を取得して医師になった当初は、次は専門医・指導医を取得したいとか、たくさん手術ができるようになりたい、大学に残ってポジションを獲得したいそんなキャリアをイメージされる方が多いと思います。しかし、後期研修医を終えるころには、医師の仕事とプライベートのバランスについて違和感を感じ、保険診療の中で知識・技術を駆使して経験を重ねていく事にやりがいを感じながらも、その反面失っていくものがあることに気づくのだと思います。
実際に自由診療とは
どんな世界でしょうか?
実は自由診療といっても保険診療と何ら変わりありません。医師として患者さんに医療を提供し、患者さんの悩みを解決するのです。
異なるのは3割負担ではないことです。全額自己負担ですから、自分がこれから提供する医療の価値を十分にインフォームドコンセントする必要があるのです。むしろ、保険診療の世界の方が、インフォームドコンセントはやや不十分だと思います。なぜなら、検査や治療を受けてから結果的に支払う値段を知ることになりますし、患者さんの同意を得ていても、その時点ではいくら払うのかわかっていない点において不十分です。「3分診療で薬出してもらうだけでこんなに払うの?」と思われる患者さんも多いでしょう。
また、自由診療と言えば普通は開業医ですから、ビジネスの目線は重要です。全額負担をする患者さんに選ばれるクリニックであり続けなければ淘汰されてしまいます。医療の質はもちろん、医師やスタッフの質、値段すべて市場の原理にさらされるのです。実に理に適った世界なのです。
自由診療だからこその
役割
自由診療は一見、厳しいものに見えてしまいますが良い点もいっぱいあります。
保険診療の世界では、値段は保険点数に支配され徐々に減算されていきますし、医師は毎年増えます。医療の予算がひっ迫している中では経済面において将来は決して明るいとは言い切れません。また医師は休みを返上し生涯患者さんのためにつくすのが正義でありプライベート時間はなくなっていきます。
一方、自由診療では医療者のQOLも重視し、経済面においても非常にバランスがとれているのです。いいことづくめなわけではなく、代償として市場の原理にさらされるわけです。
ブレインクリニックは自由診療のクリニックです。私たちは自由診療というものについて理解しそのメリットを最大限享受しつつ、市場の中で生き残っていく事が使命であると考えています。医療の世界で生き残るとは、患者さんから選ばれ続けることを意味するのですから、医師として存在感、やりがいを得ることができるのです。
医師として自由診療の世界に入ることは敷居が高いと感じるかと思いますが、自由診療の世界の合理性という点において見直すきっかけになっていただければと思います。
保険診療だけで最適な
医療を提供できるか?
保険診療では、公的資金を使って治療費を負担するため、一定の基準を設けて扱いを区別する必要があります。もちろん発達障害にも診断基準が設けられており、該当する症状の数や幼少期から症状が見られていたかなど、細かく基準があることはご存知でしょう。
では、基準に満たない人は治療や改善の必要がないのでしょうか?
また、それは医師が判断していいものでしょうか?
答えはNOだと思います。
私たち医師は、あくまでも患者さまに対して医療知識を提供し、患者さま自身が最適な選択肢を選べるようにするのが仕事です。
保険診療の枠組みの中で「あなたはこんな病気なのでこんな治療をしていきましょう」と決めつけ、その治療や薬がどのくらいの金額なのかすら患者さまが知らない状態では、患者さまに最適な選択肢を提供できているとは言えません。
アメリカなど海外と比較して5年も10年も遅れて保険適応となった治療法だけを提案し、最適な医療を提供していると考えるのは痴がましいとすら思います。
自由診療の世界を知ることは、保険診療の世界で患者さまに向き合う医師にこそ必要な経験とも言えるかもしれません。
自由診療で発達障害特性
に向き合うということ
ブレインクリニックでは、「発達障害」と「発達障害特性」を明確に区別しています。
「発達障害」は、実際にADHDやASDの診断を受けている方々を指します。別の病院やクリニックで診断を受けている方も、当院で検査して診断された方も当てはまります。
一方で「発達障害特性」は、どこの病院で検査をしても発達障害の診断を受けることができず、何らかの生きづらさを抱えている方々を指しています。
もちろん、どちらに対しても検査や治療を提供しますし、扱い方に差があるということではありません。来院された方の困りごと、悩み事を解消するために最適な選択肢を提示することが私たちの役割です。
「発達障害特性」は、保険診療では救うことができません。周囲からは正常だと思われ、発達障害っぽさには自分しか気づいていない。自分だけが生きづらさを感じ、気づいた頃には気持ちが追い込まれてしまい、最悪のケースでは自殺してしまう人もいます。
ブレインクリニックは、そういった存在を救うためのクリニックです。診断がつかない、周囲からも気づかれない、人知れず自分だけが苦しんでいる。これは、人によっては発達障害と診断をされるよりも辛いものです。
保険診療の世界では見て見ぬフリをしていた「発達障害特性」を持つ方々に、自由診療でしかできない、最先端治療の選択肢を提供しましょう。