転職コラム

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医師の休日数や土日休みを取れる病院について解説

医師の労働条件は非常に過酷だと言われています。特に勤務医は大変で、医師を辞める人や精神疾患になってしまう人もいます

この記事では、医師の実際の休日数や土日休みを取ることのできる職場について解説します。

医師の休日はどのくらいあるか

「平成29年 医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によると、2024年度に始まる罰則付き時間外労働時間上限規制で基本となるA水準(休日含め年間960時間)を超えた勤務医は37.8%でした。その中でも、回答者の上位10%は年1824時間を超える時間外勤務となっています。週に100時間以上働いている医師も多数いることになります。

病院常勤勤務医の週労働時間の区分別割合

(厚労省「令和元年 医師の勤務実態調査」資料)

月に2~3日あればいいほうという医師もいる

しっかりとした休日は月に2~3回あればいい方で、丸1日休むことのできる日のない月もあります。

特に昨今はコロナウイルスの影響もあり、医療崩壊が叫ばれるほど逼迫した状態です。休みたくても、社会情勢のせいで休むことができないという状態が続いています。

休日もオンコールに備えているため休めない

オンコールに備える医師

医師の休日で特殊なのがオンコールという仕組みです。オンコールは休日ですが呼び出しに備えて待機する必要があり、羽根を伸ばして休むということができません。

連絡が取れる状態で、必要があればいつでも勤務先の病院に迎える状態で待機している必要があります。

自宅にはいますが、そこまで休めないのが実情です。

なぜ医師の休日は少ないのか

医師の休日が少ない原因

医師の休日が少なくなってしまう理由は様々ありますが、大きく分けて「医師不足の深刻化」「高齢化社会による患者数の増加」によります。

医師不足の深刻化

全国的に医師が不足している問題が背景にあり、それにより医師一人あたりの業務量が多くなってしまっていることが挙げられます。

医師不足が招く負のスパイラルは以下のような流れで深刻化していきます。

  1. 1.医師不足による激務が続く
  2. 2.体調を崩す
  3. 3.退職する医師が増える
  4. 4.医師不足が進む

つまり、医師不足という状況を早く改善しないと、いつまで経っても激務が続きますし、それによって休日も少なくなってしまうというわけです。

高齢化社会による患者数の増加

総人口及び高齢者人口の推移グラフ

(出典:総務省統計局資料

また、現在日本は少子高齢化が進んでおり、高齢者が非常に多くなってきています。

高齢者が増えるということは、それだけ病気にかかりやすい人が増えるということです。

高齢者が多く集まる病院では外来患者が多く、もはや待合室が交流の場になってしまっていることも。外来が多いとそれだけ診療時間が長引きますので、結果的に勤務時間も長くなり、休日にしわ寄せがくるのです。

医師の休日の過ごし方

医師の休日は、基本的には好きなことをして過ごす人が多いです。

一方で、オンコールがあるから気が休まらないため、研究などに充てている医師も多くいます。

代表的な過ごし方をご紹介します。

リフレッシュのために趣味に没頭する

趣味のゴルフを楽しむ

まず、王道の休日の過ごし方ですが、趣味に没頭する時間に充てている医師が多いです。カメラ、ゴルフ、ゲームなど、様々な趣味を楽しんでリフレッシュします。

ただし、遠出はできないことが多いです。担当の患者が入院していると連続して休みを取るのが難しかったりもするため、基本的には海外旅行などには行けないのです。

子育て・家族サービス

子育てをする父

普段あまり時間が取れないため、自宅で子育てや家族サービスに充てることも多いようです。家族との時間が取れない、特にお子さんとの時間があまり取れないことは医師が後悔することの理由の1つです。我が子の成長を肌で感じることで、仕事も頑張れるのかもしれません。

担当症例の研究

担当症例の研究

勤務中は自分の担当の患者さんを診るだけで時間が終わってしまうため、休日に研究の時間を取っている医師は多いようです。論文に目を通してより良い医療を模索したり、担当患者の病状と照らして治療方針を検討したり。

人の命を預かる仕事ですから、やはり覚悟を持って取り組む方が多いのです。

教授の論文作成の手伝い

教授の研究の手伝い

大学病院などで勤めている場合、教授の論文作成を手伝うことがあります。発表のための資料作成から、実際の論文をまとめる際の調査など、あらゆる方面で手伝います。

医師が休みを取りやすい働き方

基本的に、総合病院や大学病院の勤務医は非常に忙しいです。一方で、休日をしっかりと取りながら医師としての仕事ができる働き方もあります。

開業医

開業医の医師

自分で開業してしまえば、休日は自分の裁量で自由に決めることができます。土日を休診日にしてもいいですし、自分の都合に合わせて診療時間も設定できます。

しかし、病院を経営する自営業という扱いですので、有給や時間外手当の概念はありません。自分が診療した分が収入となり、看護師さんの給料など経費を差し引いたうえで利益を残していく必要があります。つまり休みすぎるとそれだけ苦しくなってしまうので、バランスを取ってうまく経営する必要があります。

無床クリニックの勤務医

無床クリニック

無床クリニック(=入院設備がない)では、入院している患者のケアが必要ないため、基本的には当宿直やオンコールが発生しません。

完全予約制であれば残業も発生しませんが、急患を受け付けている場合はイレギュラーな対応も必要になります。

ちなみに当院は完全予約制の精神科系クリニックですので、当宿直、オンコール、残業がありません。ご興味のある方はぜひ募集要項をご確認ください。

【ブレインクリニック医師募集要項はこちら】

産業医

産業医

大規模な企業には社員の健康と職場の衛生管理を任される産業医という仕事があります。

基本的に当直やオンコールはないため、土日(もしくは企業の定める休日)休みになります。

企業の従業員数の規模によって嘱託産業医専属産業医に分けられます。それぞれ簡単に業務内容と年収目安をご紹介します。

嘱託産業医

月1回~週1回程度定期的に企業に出向き、

  • ・社員の健康チェックや面談
  • ・オフィスや作業場の衛生・安全確認
  • ・必要ならば会社や管理者に勧告や指示

を行います。

基本的には医師が副業として担当するもので、収入も1回3万円前後が目安です。

専属産業医

専属で担当するため、週1~4日程度出勤して上記と同じような業務を行います。

年収は医師の経験などによって左右されますが、1,000~1,500万円程度となることが多いです。

勤務医よりは少し下がるかもしれませんが、余裕のある働き方ができるようになるでしょう。

製薬会社勤務

製薬会社に勤務する医師

製薬会社にも医師が勤務しています。彼らはメディカルドクターと呼ばれ、医師のキャリアを活かしながら民間企業で働けるのがメリットです。

メディカルドクターの主な業務内容は以下です。

  • ・信託を開発するときの臨床試験の手順決定
  • ・副作用チェック
  • ・文献調査 など

これ以外にも、世界中の新薬に関する知識を身に着け、海外の研究機関や製薬会社とコミュニケーションを取る必要があります。そのため、ビジネスレベルの英語力が必要になるケースがほとんどです。

働き方は自由なところが多く、テレワークやフレックス制度で時間と場所を選ばず働けることもあります。

年収は1,400~1,800万円程度が相場と言われていますが、国内の製薬会社だけでなく外資系の製薬会社も見てみると年収3,000万円~の求人も存在します。

メディカルドクターは求められる要件もそれなりに高く、医師の中でも学術的な知識のキャッチアップや語学力が求められます。そのためニーズがあるのに全国的に不足しています。

勤務医とは別の方向で研鑽が必要になりますので、決して楽ではないことは念頭に置いておきましょう。

公務員(保健所や研究所など)

公的機関に勤務する医師

公的な機関で医師として働ける職種もいくつか存在します。

  • ・保健所
  • ・研究所
  • ・医系技官(厚生労働省)
  • ・検疫所
  • ・都道府県庁 など

公務員として働く最大のメリットは福利厚生が充実していることや、休みが取りやすいことです。

公務員の福利厚生

昇給やボーナスはもちろん、扶養手当や通勤手当、住居手当など様々な手当が支給されます。勤務医でも無くはないですが、安定して手当を受けられる点は公務員のほうが安心でしょう。

年収は低め

年収は公務員なので勤務医よりも非常に低くなってしまいます。

およそ700~1,300万円程度のことが多く、年収にこだわる人には向いていません。

あまりお金を使わない人で、ワークライフバランスを重視している場合はおすすめです。

医療サービス企業

医療系企業勤務の医師

近年、特に医療系の情報を発信するメディアはサイトの信頼性が重視されるようになっています。そのため、医療情報に関しては医師監修のもと作成したいと思っています。

そういったメディアの監修やライターとして働いたり、医師の目線でシステムやアプリ開発のアドバイザーをすることもできます。

また、医師が自分で起業して上記のようなサービスを提供していることもあります。

土日休みでサラリーマンのような働き方ができる一方で、仮に起業した場合は金銭的に不安定になることもあります。最悪の場合は失敗することもあるため、よく検討しましょう。

海外勤務医

海外の街並み

日本の医師が激務だから海外の医師も激務なのではと思っている方もいらっしゃると思いますが、海外の場合は医師の労働環境について法律で定められている国が多いです。

海外の医療を学べるという点や日本の勤務医よりは余裕ある働き方ができるという点で、チャレンジする価値は十分にあるでしょう。

日本の医師免許だけで働ける国もあるので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

ワークライフバランスを追求したいならブレインクリニック

紹介してきたとおり、総合病院や大学病院で勤務医として働く場合は激務から逃れることは殆どできません。

結婚や子育てなどのライフイベントのタイミングで働き方を変えたいと思っている方は、ぜひ当院をご検討ください。

当院では、以下の条件で医師を積極的に募集しています。

時間外勤務や日当直のない圧倒的なワークライフバランス

当院は完全予約制のクリニックですので、時間外勤務や当直はありません。

週休二日制で、プライベートの時間をしっかりと確保していただくことが可能です。

また、希望に応じて週3、週4勤務などの勤務形態、時短勤務などもフレキシブルに対応しています。

子育て中のドクターでも、育児とのバランスを取りながら勤務することができ、「子供との時間が取れない」というお悩みを抱えずに済む環境です。

主要駅から徒歩圏内の圧倒的利便性

当院は新宿駅、東京駅、名古屋駅、大阪駅から徒歩5分圏内の利便性のいい立地にあります。郊外から乗り換え無しで1時間以内でアクセス可能ですし、オンコール等もないので病院の近くに住む必要もありません。郊外で良い住環境を整えながら都市部で無理なく勤務できるという点では、総合病院勤務とはQOLに圧倒的な差があるでしょう。

保険診療で救えない患者さまを救うやりがい

当院が主な診療対象としているのは「発達障害特性」を持った方々です。

明らかに特性を持っていて日常的に生きづらさを感じているのに、保険診療の範囲で診察を受けても「正常」と診断されてしまうグレーゾーンの方々は、世の中に沢山いらっしゃいます。

そして、発達障害の診断名がつかないことで定型発達と同じ環境で働くことを強いられ、うつや不安の症状を抱えてしまう負のスパイラルが起こるのです。

そんな困り感を抱えた方々の生きづらさを解消することに、きっと強いやりがいを感じていただけると思っています。

TMS治療の臨床経験

世界ではメジャーな治療法となりつつあるTMS治療ですが、日本国内では導入自体があまり進んでいません。アメリカでFDAに承認された時期と日本で一部保険適用になった時期を比べると約10年の差が開いてしまっています。

当院のようにTMS治療の臨床経験を積める環境は、世界を見てもそう多くはありません。精神科医師としてのキャリアを考えた時、当院での経験は貴重な財産になることでしょう。

【ブレインクリニック医師募集要項はこちら】

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