転職コラム
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常勤医師と非常勤医師の違いやメリット・デメリットについて解説
医師としての働き方を考える際には、常勤医師と非常勤医師のどちらで働くか悩む方が多いでしょう。
この記事では、常勤医師と非常勤医師で何が異なるのか、そのメリット・デメリットについて解説します。
この記事の目次
常勤医師と非常勤医師の違い
常勤と非常勤の働き方の違いは、簡単に言えば正職員かアルバイトかの違いです。
常勤医師は勤務先の病院に正職員として在籍し、サラリーマンと同じように雇用保険に加入してボーナスを受け取ったりしながら働きます。
一方で、非常勤医師はアルバイト的な立ち位置で働く医師を指します。1つの病院で勤務するというよりは、複数の病院で掛け持ちで勤務していることが多いです。
医療法で言及されている週32時間のボーダーライン
厚生労働省医政局が2014年4月に発行した「医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱」では、以下のように規定されています。
- 1.常勤医師とは、原則として病院で定めた医師の勤務時間の全てを勤務する者をいう。
ア.病院で定めた医師の勤務時間は、就業規則などで確認すること。
イ.通常の休暇、出張、外勤などがあっても、全てを勤務する医師に該当するのは当然である。- 2.病院で定めた医師の1週間の勤務時間が、32時間未満の場合は、32時間以上勤務している医師を常勤医師とし、その他は非常勤医師として常勤換算する。
(※厚生労働省医政局(平成26年4月),77p「医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱」)
この規定はあくまでも各病院の必要医師人数を算出するために用いられている数字のため、必ず週32時間以上働いていないと常勤医師と認められないというものではありません。常勤か非常勤かを判断するのは各医療機関であり、基準もそれぞれ異なります。
非常勤医師の働き方
非常勤医師の働き方には2種類あり、「定期非常勤」と「スポット」に分かれます。
定期非常勤
定期非常勤は勤務日程が決まっている非常勤です。アルバイトで言うところの固定シフトのような形ですね。
非常勤という勤務形態であるものの、基本的には同じ勤務地に長く勤める方が多く、収入も安定しています。
子育てと仕事を両立したり、仕事以外の活動(音楽やスポーツなど)に時間を割きたい方が選択することの多い働き方です。
スポット
スポットは単発アルバイトのようなもので、特定の日時のみ勤務する方法です。突発的に医師不足になった病院がヘルプを求めるため、時給は比較的高めです。
ただし、時給が高いとはいえ突発的な募集がほとんどですので、スポットをメインとして働くのは非常にリスクが高く、一般的には選択されません。基本的には定期非常勤として働く医師が多いです。
非常勤医師の業務内容
非常勤医師の業務内容は、常勤医師に比べて限定的であることがほとんどです。
雑務をしたくない、純粋に医療と向き合いたいと考える医師が非常勤で様々な病院を掛け持ちすることもあります。
外来対応が最も多い
求人の数で言えば、外来対応の求人が最も多くなっています。それ以外には、当直の病棟管理などもあります。
例えば外科医として症例数を増やしたいと考えている場合、基本的には常勤医が執刀します。これは非常勤医師の力量不足が懸念されるからというよりは、術後管理などの問題が大きく関わっています。
しかしこれも診療科によって様々で、眼科や耳鼻科など入院を伴わない手術の場合は非常勤医師が対応することもあります。
救急対応を伴う求人もある
非常勤医師は働き方が常勤医よりは柔軟ですが、求人によっては救急対応を伴う求人もあります。そのため、求人内容はよく確認したうえで応募するようにしましょう。
常勤医師のメリット・デメリット
常勤医師として勤務する場合、基本的にはサラリーマンと同様のメリットがあります。
メリット
- ・福利厚生が充実している
- ・雇用保険や年金などを病院が管理してくれる
- ・社会的信用が高い
まず、常勤医師は正職員なので福利厚生の対象になるケースがほとんどです。住宅手当や学会参加費などを負担してくれたりと、若い医師の場合はありがたい環境と言えるでしょう。
また、面倒な保険や年金関連の手続きを病院側に任せることができるため、余計なことに頭を使わなくていいというメリットもあります。
その他、雇用が安定していることによる社会的信用の高さから、クレジットカードやローンの審査は比較的通りやすいと言えるでしょう。
デメリット
- ・拘束時間が長い
- ・オンコールがある
常勤医師のデメリットは、拘束時間の長さとオンコールの対応です。
平日に休みを取れることはほとんどありませんし、たとえ勤務時間外でも担当患者の容態が急変すれば対応する必要があります。
オンコールは一応休み扱いですが、いつ病院から呼ばれてもいいように自宅やその周辺で過ごさなくてはいけませんし、気が休まる休日は非常に少ないのが現実です。
特に子育てとの両立は厳しいため、家族との貴重な時間を犠牲にしてしまい、後悔する医師が多いことも特徴です。
非常勤医師のメリット・デメリット
非常勤医師は時間的な融通は利きますが、常勤医師に比べてデメリットもあります。
メリット
- ・時間の融通が利く
- ・オンコールがない
- ・時給換算では常勤医師よりも給与が良い
非常勤は自分が働きたい分だけ、調整して働けるのが最大のメリットです。また、基本的にはオンコールもないため、勤務日と休日のメリハリをつけて働くことができます。
また、意外に思うかもしれませんが時給換算すると非常勤医師のほうが給与が良いことがほとんどです。非常勤医師の平均的な時給はおよそ1万円で、時間外労働も多い常勤医師に比べてお得な働き方と言えるでしょう。
デメリット
- ・納税の手続きを自分で行わなければならない
- ・健康保険や年金も自分で加入が必要
- ・常勤医師よりも社会的信用が得にくい
一方で、非常勤医師のデメリットもそれなりに存在します。
まず、社会保険や福利厚生がないため、自分で税金の手続きを行わなくてはなりません。収入が多くて税理士などに委託するケースもありますが、基本的には自分で管理しなくてはいけないので大変です。
また、非常勤医師は時間的拘束がない分、常に仕事があるとは限りません。よってフリーランスのように社会的信用は低く、ローンの審査が通らないこともあります。お金は稼げるかもしれませんが、結局のところ不安定さは残ってしまう働き方と言えるでしょう。
常勤・非常勤どちらで働くべきか
常勤医師にも非常勤医師にもそれぞれメリット・デメリットがあります。ご自身のライフステージに合わせて柔軟に働き方を変えていくのがよいでしょう。
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